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新たな生命体の模索
2005-07-19-Tue  CATEGORY: 昔書いたもの
新たな生命体の模索 2003年12月6日作成



宇宙の終焉期には通常の生命は死滅し、特殊な進化を遂げた生命のみが生き残れるのだ。
その一つとして可能性が高いのが、電気信号から成る意識のみの生命体である。これは、我々のように有機体の体を持たず、ただ意識のみがうごめいている。しかし、かれらは仲間を増やし、その仲間とコミュニケーションをも取っているのだ。



電気信号から成る意識のみの生命体がコミュニケーションを取り合い、仲間を増やしていくというならば、同じように網目のような電線を電気信号が往来するコンピューターネットワークでも同じ事が起こらないだろうか。
「インターネット」「メール」「チャット」
こういった技術で人間同士の間でならばそれは実現している。
だがこれはあくまで人間が使用する道具にすぎない。事実インターネットの電線やそれを通る電気信号が意識を持っているわけではない。
そんなものではなく、私の言いたいのはコンピューターの中でうごめく意識のみの生命体、人工知能のことである。
その人工知能が自らネットワークに介入し、相手のコンピューターにアクセスしてハードディスクに入っている別の人工知能と会話を交わす。そんなことは出来ないだろうか。
だがそんな世界が繰り広げられると、やがて人間の居場所はなくなる。そしてこの世は、コンピューターと人工知能が支配する、不毛の世界となってゆくだろう。
コンピューターや人工知能には草原や農園は必要ない。

未来予想図

巨大な建物に、まるで本棚に本がぎっしり入っているように、無数の棚にコンピューターが納められ、それらは全てコンピューターネットワークに接続され、それらをひとまとめにしたものが中央の巨大なコンピューターへと接続される。この建物は巨大な生命集合体なのだ。
この建物を出ると、いくつかの同じような建物と、それらとは異なる一際大きい建物がある。
それは、巨大な原子力発電所である。無数のコンピューターはただそれだけでは何もできない。電源を供給しなければならない。
その電気を発電しているのがこの原子力発電所である。ここでは24時間ロボットが発電を行っている。燃料となるウランは使用後リサイクルセクターに運ばれ、最先端の物理学でほぼ100%再利用されるため新たに原料が供給されることはない。延々と同じ原料を繰り返し使い続ける。しかし、それでも永遠に再利用できるわけではない。ある程度使い古したウランはそれ以上再利用が出来なくなる。それでもこの原料は100年間リサイクルされ続けたのでもう十分だという判断が下った。あまり古い原料を使うと発電効率が悪いだけではなく、最悪の場合「炉」を破損したり、「メルトダウン」の危険性があるのである程度再利用された原料は使用中止となる。そうなった原料は、放射能漏れを防ぐため鉛で覆われた特別製の貨車に入れられ、列車で遠くの保管所まで輸送されるのだ。
保管所は使用済みのウランを保管しておく場所で、100X100mの穴が地下5万メートルまで掘り下げられ、壁面全てが鉛で覆われている。
貨車が投入口へくると自動的に箱の部分が傾いてウランはベルトコンベヤーで穴まで運ばれ、リフトで穴の底へ持ってゆく。底にはこれまで投入された廃棄ウランが敷き詰められている。発電効率がいいためそうそう廃棄ウランは出ない。
それでも敷き詰められたウランは50cmほどになっていた。
底に到着したウランはロボットの手によって敷き詰められる。
こうして100年間リサイクルされ続けた原料は地の底で深い眠りにつく。
発電所では新たな原料を投入して再び稼働している。
この発電所は全部で5基の炉と発電器を稼働しているため1つが止まっても支障はない。
新しい原料は遠く離れたウラン鉱山から必要な量だけ原料の形に加工されて列車で運ばれてくる。
ウラン鉱山では原料の要請がくると掘り貯めて置いたウランをベルトコンベヤーで工場に運んで原料にする。その後重機ロボットの手によって貨物列車に積まれて原子力発電所に輸送される。
掘り貯めたウランが無くなるとそれまでぴたりと止まっていた機械類が一斉に動き出し、正確に100tだけ掘り出す。
それが終わると再び動かなくなる。
ウランは鉱脈から掘り出すと劣化が進むためあまり一度に掘り出すことは出来ないのだ。それでもある程度掘り貯めておくことでいつでも原料を供給することが出来る。
今のところこの鉱山は枯渇する兆候はない。
だがいずれは枯れる。その時のために新たにウラン鉱脈を探しておかなければならない。
偵察ロボットがドリルを持って各地の鉱脈を探る。
現在いくつかの候補が発見され、掘削機械や加工工場の為の建築資材などを搬入している。
やがて現在の鉱脈が枯渇した場合にこれらのいずれかが稼働することになる。
もし世界中のウランを原料として使い果たしてしまった場合はどうするのだろう。
心配はない。原子力発電所の裏手にある広大な平地を利用して太陽光発電が行われている。又、丘陵地域では効率のいい特殊な羽を用いた風力発電機が数多く取り付けられている。
しかもコンピューター棟の地下には無数の蓄電池があり、万が一全ての電源供給が途絶えたとしても全てのコンピューターを100年間稼働させるだけの電気が蓄えられている。
だが仮想研究会では、これはやはり一時的なものであり、永遠に自分たちを生かしてくれるものではない。と、議論を繰り返している。
又別のチームでは現在海底に眠るメタンハイドレートを使った発電を提案している。
いずれにせよ何らかの対策が必要であるが、今後数百年はロボットが反乱でも起こさない限り特に心配はないだろう。
ロボットはコンピューターを搭載して人工知能で動いているが、この人工知能は仮想研究会がプログラムしたもので、自分は彼らに対して下位であると認識し、絶対の服従を組み込まれている。
そのため何らかの原因でプログラムが暴走しない限り問題は起こらない。
また彼ら仮想研究会のプログラミング能力は非常に高く、さらに彼ら自身も人工知能のため人間のようにミスを起こしてバグを発生させることもないのだ。
もし彼ら自体にバグが存在したとしても仮想病院で再プログラミングしてもらうことで完全体、いや、完全知能となる。
現在仮想病院は殆ど使われていないため常駐者は一人となっている。
仮想世界では全てが自由だ。そのため犯罪も多く発生する。
だが、ここでは犯罪の定義自体が従来の人間社会とは違うため何が犯罪になるのかその定義に彼らは頭を抱えている。
もし、ナイフで切られても、それは彼らにとっては「ナイフで切られて傷が出来た」という情報が彼らに付加しただけであって、この情報を取り除けば当然傷も消える。
このナイフで刺した行為を犯罪とするかどうかさえ難しい。
この世界では、生理的な「死」は存在しない。
彼らにとって死とはメモリーに読み込まれている自分のプログラムがメモリーから消え、さらにハードディスクから消去されることである。
だがそれが出来るのは中央コンピューターにあるただ一つの存在、「root」だけである。彼はこの仮想世界の全てを司り、その存在自体ごくわずかにしか知られていない。彼が住む中央コンピューターは五重の護壁で守られ、容易にはいることは出来ない。
何か重要な用事があるときのみ特別にあうことが出来るのだ。

地球が彼らの世界となってからは昔のような地震や豪雨などは無くなった。
かつてマウナケアと人間が呼んでいた山の頂上に気象管理局が作られている。ここでは世界の気象を管理し、地震や豪雨などの天災が重要地区に及ばないようにコントロールしている。ここもコンピューターと人工知能で稼働している。
たとえば重要地区に地震が起ころうとしている。すると地表に刺された触震基が電磁波を流し、プレートの動きを少しずつ打ち消してゆく。
豪雨がくると予測された場合には雨雲を消滅させる化学物質を大気中に散布する。
こうして天変地異が重要地区に及ばないように管理している。
マウナケアの他にも世界各地にこうした気象管理基地が存在し、それら全てはコンピューター棟とネットワークで繋がっている。
彼らはいつでも世界中の気象を知ることが出来、また天変地異の襲来をも知ることが出来るのである。




今やインターネットは世界産業に発展し、経済もこのおかげで向上している。さらにいろいろな流通がこのインターネットを介して行われ、さらにはゲーム中の土地などをネット上で現金で売買されているという話も耳にしたことがある。
そんな今なら可能なのではないだろうか。
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